背景
”IR”とは,”Institutional Research”の略称であり,一般には「教育,研究,財務等に関する大学の活動についてのデータを収集・分析し,大学の意思決定を支援するための調査研究」といった意味となります。
本学におけるIR活動は,平成21年度に実施した,国公私立4大学共通の学生調査を用いた教育の間接評価の試みから始まりました。この取組を核として,平成24年度には文部科学省大学間連携共同教育推進事業「教学評価体制(IRネットワーク)による学士課程教育の質保証」が採択され,連携大学を国公私立8大学に拡大し,全国規模の学生調査分析を基盤とする学士課程教育の質保証システム創出等に向けた,教学IRに関する取組を推進してきました。
また,平成27年度には,大学における諸活動に関するデータを定期的・横断的に収集・分析するため,「総合IR室」が設置され,本学の諸活動データに係る分析結果を網羅的に掲載した「北海道大学ファクトブック」の作成が始まりました。そして,平成29年度には,本学におけるデータ分析リソースを一元化し,体制を強化するため,教学IRの活動が総合IR室に統合され,現在の「経営戦略部門」と「教学部門」の2部門体制となりました。両部門で密接に連携しながらデータ収集・分析を進めることにより,性質の異なる2つのIRを統合したシナジー効果を発揮しながら,本学の経営戦略策定に資するデータ分析を着実に進めています。
目的
総合IR本部は,教育,研究その他の大学の諸活動に関する情報を収集及び分析し,並びに当該分析結果に基づく提案を行うことにより,国立大学法人北海道大学の経営戦略策定を支援することを目的としています。
活動概要
「経営戦略部門」では,主に研究,管理運営その他の大学の諸活動に関する情報の収集及び分析並びに当該分析に基づく提案に係る業務をおこなっています。一例として,「北海道大学ファクトブック」を作成し公開しています。
「教学部門」では,主に大学の教育に関する情報の収集及び分析並びに当該分析に基づく提案に係る業務をおこなっています。一例として,学生のアンケート調査や卒業生アンケート調査を実施し,その分析結果を各学部等に提供することで,本学の教育改善を行うための必要なフィードバックをおこなっています。
さらに両部門で連携し,成績データの分析・可視化,異分野連携研究ポテンシャルの分析・可視化,全学的なIRデータ可視化・共有基盤である「北大Business Intelligence」の管理・運営,学内予算再配分のための総合的な指標値の算出等をおこなっています。
スタッフ
本部長 | 長谷山 美紀 | 副学長 |
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副本部長 | 水谷 祐輔 | 准教授 |
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本部長補佐 | 久保 崇 | URA |
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勝山 憲明 | 戦略コーディネーター |
経営戦略部門
部門長 | 長谷山 美紀 | (兼務) |
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斉藤 直輝 | 助教 | |
久保 崇 | URA | |
佐々木 かおり | 事務補佐員 | |
教学部門
部門長 | 江本 理恵 | 高等教育推進機構 教授 |
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水谷 祐輔 | 准教授 | |
秦 敏宏 | URA | |
奥山 笑子 | 事務補佐員 | |